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行政書士試験の法学と大学で学ぶ法学について




さて、今回は、「法学」というものを考えてみようかなと思います。行政書士試験では、最初の1~2問目において、通常、法学(又は基礎法学)と呼ばれるカテゴリの問題が出題されます。そして3問目以降に、憲法問題が出題されます。


この行政書士試験でいう「法学」と、大学の法学部で学ぶ「法学」って、結構違うんじゃないかなあと受験生当時はよく思っておりました。


大学の法学部で学ぶ法学は、学校によって多少違いはあれど、基本的には、次のような内容になるかと思います。

①法の概念(法とは何か)
②法の歴史(特に近代市民法の原理の生成について)
③法と道徳
④日本の法制度(裁判制度)について
⑤世界各国の法体系について
⑥法源について(判例には法源性があるのかとか)
⑦法の適用と解釈


一方行政書士試験で出題される法学は、平成21年度の試験ぐらいまでは次のような内容がよく見受けられました。

①ADRについて(平成18年度出題)
②法テラス等の支援組織・機関について(平成21年度出題)
③情報と法について(平成17年度出題)
④紛争解決制度や裁判制度について(平成15年度、平成17年度、平成19年度出題)
⑤法律用語法について(平成20年度、平成22年度出題)


行政書士試験における法学問題は、現代の裁判制度や紛争解決制度といった問題が平成21年頃までよく出題されていたように思いますので、大学の法学に比べると、比較的現代的な法学問題であったように思います。実際、私が受験生のときも、そういった視点で、法学については現代のADRや裁判制度等に重点をおいて勉強をしておりました。私が受験生の頃は、行政書士がADR業務を取り扱えるかどうかの瀬戸際だったように思いますので、そのあたりが行政書士試験にも反映されていたように思います。


ただ、そのようなADRに関する高まりも一段落した現在では、大学の法学っぽい問題が行政書士試験の法学問題でもよく見受けられるようになってきたように思います。前からそのような大学の法学っぽい問題がなかったわけではなく、ADRに関する動きがあるまでは、比較的大学の法学っぽい問題の方が多かったように思いますので(法の欠缺を出題した平成14年度は特にその傾向強し)、その頃の出題傾向に今戻ってきたと考えられます。


前回の平成24年度の行政書士試験では、「判例」の定義や解釈、法源性を問う問題がいきなり1問目で出てきましたが、これなんてほんと大学の法学で学ぶことそのまんまです。こうしたここ2~3年の出題傾向を見る限りでは、今年度(平成25年度)の行政書士試験の法学問題も、大学の法学っぽい問題が出そうな予感がします。


このような出題傾向が、果たして何を意味しているのかは正直私にも良くわかりませんが、一般的に「法学」という場合、法の欠缺や、「判例」の定義や解釈、法源性を問うといったことが出題者に浮かびやすいでしょうから、出題者からしてみたらごく自然のことであり、ある時期ADRや紛争解決制度等の現代的な法学問題を多く出題していた時期が、少し異常だったのかもしれません。




やる夫で学ぶ行政書士試験


行政書士試験に出そうな判例


平成22年度版やる夫で学ぶ行政書士試験

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